前回の衆院選で見事に落選した中道改革連合の岡田克也のインタビューが日刊SPAに掲載された。
日刊SPA 岡田克也インタビュー
以下、そのインタビュー記事の一部引用である。
「いや、厳しいですよ。政党交付金が年1000万円、旧文通費(旧・文書通信交通滞在費、現・調査研究広報滞在費)が月100万円で年1200万円。公設秘書の給与が3人で年2300万円。落選して、ざっと4500万円が消えた。節約のために5人いた秘書を4人に減らしました。全員65歳以上なので年金もあり、週2日出勤で、最低賃金レベルに抑えている。ほぼボランティアですよね。感謝しかありません。毎週、東京と三重を往復してますが、新幹線はグリーン車をやめました。電気もまめに消したり、節約はもともとしてますが、もっとやらないと」
「政治家の“庶民ごっこ”が生む、深すぎる感覚の断絶」
「グリーン車をやめました」
その一言を“涙ぐましい努力”としてアピールする政治家がいる。だが、多くの市民にとっては、そこにこそ“恥ずかしいほどの感覚のズレ”が露呈してしまう。落選した瞬間、政治家はただの無職になる。庶民ならば無職になればまず家計が崩れる。家賃、ローン、光熱費、食費、税金。どれか一つでも滞れば生活は一気に苦しくなる。だからこそ、庶民はレジ打ちでも棚卸しでも、できる仕事を探して働く。
しかし政治家の「困窮」は、桁が違う。政党交付金、文通費、公設秘書の給与、歳費――
合わせて年間数千万円が“消える”と言われても、庶民の「お金がない」とはまったく別の次元だ。ましてや、資産家の家に生まれた政治家が「お金がなくて困っている」と言えば、
それはもはや“庶民ごっこ”にしか見えない。庶民に対して中指を立てているとしかおもえない。
イオン創業者の息子が生活に困窮する訳がない。そう有権者は理解しているのに、そんなことにさえ考え及ばず「私は庶民派です」アピール。むしろ、わざとらしいアピールは反感を買うだけだ。
イオンでは反感も売っているのだろうかしら。
◆政治家が“庶民の苦しみ”を理解できない理由
政治家の世界は一般社会と隔絶している。先生先生と呼ばれ、歳費は高く、経費は潤沢で、秘書が動き、移動はグリーン車。その生活が数年続けば普通の生活がどれほど大変か、実感としては消えていく。落選議員は本当に無職だろうか?議員は落選したところで関連会社や支援企業などから給与や報酬を得たり、そもそも資産がある人間が圧倒的多数である。そんな人間が落選したところで庶民の気持ちなど理解できるはずがない。
家賃も払えない、光熱費も払えないで困窮している庶民の気持ちなど理解できる訳がない。落選議員の困窮など軽い。
◆本当の問題は「金持ちしか政治家になれない」構造
政治家の収入が高いこと自体が問題なのではない。「資産がある人しか政治家を続けられない」構造になっていることだ。これでは
- やる気のある若者
- 能力のある専門家
- 現場を知る市民
が政治に参加しにくい。結果として、“庶民の感覚から遠い人だけが政治家として残る”という悪循環が続く。
◆では、どうすればいいのか
政治家の質を上げるには、「金持ちしか続けられない政治」から脱却する必要がある。
例えば――
- 一般庶民の立候補者には落選後の一定期間の再就職支援
- 一般庶民出身の政治家のキャリアを一般企業が評価する制度
- 政治活動の固定費を透明化し、必要分だけ支給する仕組み
- 市民が政治家の働きを評価する“成果連動型”の一部報酬
こうした制度があれば資産の有無ではなく、やる気と能力で政治家を選べる社会に近づく。
◆最後に
政治家に「庶民の苦しみを味わってほしい」という声は単なる嫉妬ではない。税金を預ける側として、“同じ地面に立っている人に政治をしてほしい”という切実な願いだ。
グリーン車をやめることが努力だと思う政治家と、毎月の家賃、ローン、光熱費、食費に怯える一般庶民。
この断絶を埋めない限り、政治への不信は消えない。


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