自作自演、マッチポンプ、茶番。そんな言葉が似合う今回のアメリカによるイラン攻撃。NATO構成国である欧州からは米国への批判も聞こえるが、日本政府からは一切の米国批判は聞こえない。
米国がベネズエラの国家元首を拘束しても、米国がイランの国家元首を殺害しても、我が日本はダンマリ。そんなことあったんですか?状態。
沈黙は容認、黙認である。現在、我が日本は米国に追随し追従し、米国の靴を舐めている。イランから敵国認定されるまで、我が日本政府のケツに火はつかないのだろう。イランに敵国認定され、原油を輸出してくれなくなって初めて、今度はイランの靴を舐め始めるのだろう。
米国がイランに攻撃する前はホルムズ海峡は開いていた。イランは米国に攻撃されたことでホルムズ海峡を事実上封鎖した。そして米国はホルムズ海峡をイランが事実上封鎖したことで激怒している。バカなの?これ以上の自作自演、マッチポンプ、茶番は見たことがない。
もうね、日本はアメリカに経済制裁しちゃおーよ。
カーグ島をめぐる幻想──米国は“勝利”という言葉をまだ使えるのか
ペルシャ湾北東部に浮かぶ小島・カーグ島。イランの原油輸出の約9割がここを経由するという事実だけで、地政学的な重みは十分だ。トランプ政権がこの島の占拠を検討しているという報道が出た瞬間、世界のエネルギー市場はざわついた。
だが、冷静に考えれば考えるほど、この作戦は「勝ち筋の見えない賭け」にしか見えない。
■ 上陸作戦は“絵に描いた餅”
カーグ島はイランが最重要拠点として多層的に防衛している。携帯式防空ミサイルも追加配備され、米軍が上陸すれば水際戦闘、市街戦、屋内戦が避けられない。近接航空支援を行えば米軍機の損失も出る。
つまり、これは「短期で終わる精密作戦」ではなく、双方に多数の死傷者が出る泥沼戦だ。
しかも、仮に島を占領できたとしても、イラン本土側がパイプラインを止めれば石油は一滴も流れない。島を押さえても意味がない。さらに、島に駐留する米兵はイラン本土からのドローン攻撃の格好の標的になる。
戦略的合理性はどこにあるのか。
■ 原油価格の急騰という“自爆装置”
米国が攻撃すれば、カーグ島の石油施設は破壊される。イラン産原油を買っている国々は代替調達に走り、世界的な原油不足が発生する。価格は跳ね上がり、日本を含む輸入国は深刻なダメージを受ける。
そして何より、アメリカ国民自身がガソリン価格の高騰で苦しむ。
米国はイランに圧力をかけるつもりが、逆に自国経済を痛めつけるという皮肉な構図だ。
■ イランは“ホルムズ海峡”という人質を握っている
イランはホルムズ海峡封鎖の破壊力を熟知している。米国がどれほど強硬姿勢を取ろうと、イランが簡単にそのカードを手放すはずがない。
米国にとっては、まるで「想定外の人質を取られた」ような状況だ。ここを握られた瞬間、超大国であっても身動きが取れなくなる。
トランプ政権は、イランを本気で怒らせたときの代償を読み違えたのではないか。
■ 残された道は“譲歩”か“泥沼”か
現実的に見れば、米国が勝利する道はほとんど残されていない。
- 上陸作戦は高コストで成果が乏しい
- 原油価格は急騰し、米国民も苦しむ
- イランはホルムズ海峡という最強カードを保持している
残された選択肢は二つしかない。
① 譲歩して交渉に戻る
② 戦闘を継続し、世界経済と自国民を巻き込んで苦しむ
特に今回は、イスラエル支援を含む米国側の先制行動が事態を悪化させた側面がある以上、米国とイスラエルが大きく譲歩しなければ出口は見えない。
■ “力の政治”の限界
カーグ島をめぐる騒動は、軍事力だけでは解決できない問題があることを改めて示している。イランの地政学的カードは強力で、米国が武力で押し切るにはリスクが大きすぎる。
今回の判断は、トランプ政権にとって大きな誤算だったと言わざるを得ない。


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