水戸市で死亡ひき逃げ事件が起きた。26歳の犯人は逃走から15分で現場に戻ったとのこと。
事故の瞬間は気が動転して逃げる。少し時間が経つと冷静さを取り戻し「今の時代、気付かないところにも監視カメラはあるし、ほとんどの車にはドラレコが付いているし、警察はそんなにバカじゃない。逃げた所でいつ自宅に警察が来るか、実際に警察が来るまでずっとビクビクしながら生きることになる」と理解して現場に戻ったのだろう。結局、被害者のためではなく自分のために戻った犯人。
被害者の状態も気になったのだろう。ケガしたのか、救急車は呼ばれたのか、生きているのか。それも全て自分の罪に直結するのだから、結局自分のために戻った犯人。
社会のゴミである。社会のゴミを集める刑務所はちゃんとリサイクルできているのだろうか?刑務所から出てきて再犯する社会のゴミが相変わらず多いのだが。
にも関わらず高齢者が事故を起こすと一斉に日常生活での鬱憤を晴らすかのように、集中砲火。
―数字を見れば“本当の危険”はもっと複雑だ
高齢者が事故を起こすたび、ネットのコメント欄には決まって同じフレーズが並ぶ。
「80代から免許取り上げろ!」 まるで鬼の首でも取ったかのような勢いだ。だが不思議なことに、20代が事故を起こしても「20代から免許取り上げろ!」 とは誰も言わない。
この“選択的な怒り”はどこから来るのだろう。
日本では、交通事故で毎日7人が亡くなっている。年間にすれば約2500人。年齢層を問わず、ほぼ毎日どこかで死亡事故が起きているのが現実だ。
高齢者の事故が続くように見えるのは、単に恣意的に抽出すればそう見えるだけだ。にもかかわらず、何週間も前の高齢者事故をいまだに叩き続ける人がいる。その一方で、20代・30代・40代・50代による死亡事故は、ほぼ毎日起きているのに話題にすらならない。
■「判断力不足」だけが危険なのか
高齢者に対しては「判断力が落ちている」という理由で免許返納を求める声が強い。しかし、事故の原因は判断力だけではない。若者や中年層には
- キレやすさ
- 順法精神の欠如
- スピードへの過信
- 飲酒運転・あおり運転・ひき逃げ
こうした“意図的な危険行為”が圧倒的に多い。実際、ひき逃げやあおり運転の検挙者は若年〜中年層が中心だ。
判断力の問題ではなく、モラルの問題だ。
■怒りの矛先が「弱いところ」に向かう社会
高齢者は反論しづらい。声を上げても届きにくい。だから叩きやすい。
ネットの怒りは、しばしば“弱いところ”に向かう。しかし、交通事故という現象はもっと複雑で、年齢だけを切り取って語れるほど単純ではない。
■本当に必要なのは「年齢別の敵探し」ではない
高齢者の事故も、若者の事故も、どちらも悲劇だ。どちらも減らすべきだ。だからこそ、「80代だから危険」「若者だから安全」 という単純化は、問題解決から最も遠い。必要なのは
- 年齢に応じた運転支援
- 違反行為への厳罰化
- 公共交通の強化
- 免許更新制度の実効性向上
といった、全世代を対象にした現実的な対策だ。
■“叩きやすい相手”を叩いても、事故は減らない
高齢者だけを悪者にしても、交通事故は減らない。むしろ、若年〜中年層の危険運転を見逃すことで、社会全体の安全性はむしろ損なわれる。怒りを向ける相手を間違えれば、問題はいつまでも解決しない。


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